体のむくみを解消する方法|マッサージと食生活の工夫がカギです

腸の健康から全身の健康へ

錠剤

植物性と動物性の違い

日本は発酵食品の宝庫と言われており、漬物や味噌・なれ寿司など善玉菌の力で作られる多くの食品が存在します。そうした発酵食品の担い手で中心となっているのは、目に見えないほど小さな乳酸菌です。この善玉菌は糖を分解する過程で乳酸を作り出し、食品を酸化させることで悪玉菌の繁殖を防いでいます。食品の腐敗防止のために生み出された生活の知恵が、21世紀の今に至るまで脈々と受け継がれているのです。そんな乳酸菌にも脂肪やたんぱく質と同じように、動物性と植物性の2種類が存在します。動物性に属するのはヨーグルトやチーズなどの乳製品に含まれる種類です。植物性は前述の漬物や醤油・味噌などに含まれる種類を指します。一般に植物性の方が胃酸に強く、生きたまま腸まで到達できる確率が高いと言われています。ヨーグルトなどで動物性乳酸菌を摂取しても、大半が胃酸の影響で死滅してしまうのです。人間の腸などにも腸管系乳酸菌が生息しており、食品と同じように腸内を酸化して悪玉菌が住みにくい環境を整備しています。腸の善玉菌のうち99%を占めるビフィズス菌も乳酸や酢酸を作り出していますが、乳酸菌はビフィズス菌を支える存在でもあるのです。

整腸作用だけでない効能

食品から摂取した乳酸菌は長く腸にとどまるわけではありませんが、常住菌と同じように乳酸を出して腸内環境を整えます。ビフィズス菌も含むこうした善玉菌は、数が多いほど悪玉菌を減らす方向に働いてくれるのです。悪玉菌が減ると腸の蠕動運動が活発になるため、便通も改善して大腸ポリープや大腸がんの予防にもつながります。乳酸菌の持つ効能はこのような整腸作用ばかりではありません。意外に思われるかもしれませんが、腸の環境整備に伴って免疫力が高まることも知られています。全身に分布する免疫細胞のうち、約6割が腸に集中していると言われています。乳酸菌が腸に多く存在することでこの免疫系も活性化され、感染症にも強くなれるのです。逆に免疫システムの不均衡を調節し、アレルギー症状の発生を抑える働きもあります。そんな乳酸菌の効能を手に入れるためには、できるだけ生きたまま腸に届かせる工夫も欠かせません。耐酸性カプセルなど胃酸対策を施したサプリメントで摂取した方が健康効果も高いものです。乳酸菌の食糧となるオリゴ糖や食物繊維を同時配合した製品ならさらに理想的です。こうした工夫により、腸の健康が体全体の健康へと拡大されるのです。